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因果応報

先日、ナショナルジオグラフィックのある番組でやっていたのですが、インドの大都市ムンバイで野犬が増加していてそれを食べる為に野生の豹が街なかに出没しているのだそうです。

日本の都市部に住んでいれば想像もつかないそのような状況が何故起こってしまったのだろう?と最初は非常に不思議な気持ちで鑑賞していたのですが、その経緯は
・病気や老衰などで苦しむ牛を薬で安楽死させる(宗教的にインドでは牛を苦しませる行為は違法です)。その後、その屍体は屍体置き場に捨てられ、ハゲワシなどによって綺麗に処理されます。

・しかし、安楽死をさせる為の薬がその屍体を食べたハゲワシにも作用し、その個体数が著しく減少し15年間で元の3%(!)にまでなってしまいました。

・それによって置き去りにされていた屍体置き場の牛を今度は野犬が食べるようになり(野犬には薬は強く作用しなかったようです)、食料の豊富になった野犬の個体数がぐんぐんと増加していきました。それに伴い狂犬病も蔓延、インドでは年間で3万人もの死者が出ているとのことです。ちなみに世界全体での年間の死者数は5万人ほどだとか。

・そして今度は人間の開発によってその生息域をどんどん狭められ、人里と非常に近い場所に住んでいた豹が野犬を食料とするようになりました。豹は村だけではなく市街地などにも現れ、野犬に上手くありつけなかった時には人も襲うようになったとのことです。

と、このように人間が何気なく行ったことがしっぺ返しの形となりまさに因果応報となって返ってきたわけです。
現在ではハゲワシを繁殖センターにて保護、人工繁殖させておりますが、大型猛禽類であるハゲワシは繁殖の間隔が長くしかも一度に一羽のヒナしか産まれない為、その成果が大きな効果を上げるにはまだまだな状態です。
また、野犬に対しては一時、毒殺という手法が取られましたが動物愛護団体の抗議により現在は捕獲後に不妊手術を行って解放という対策に改められ、その個体数は順調に少しずつ減少しているそうです。
豹に関してはインドの人々に”自分たちが豹たちの生息域に踏み込んで犯してしまっている”という考えが一般的にあるため豹に対しての憎しみの気持ちは強くなく、対策としては罠や麻酔銃などを使って捕えた豹をできるだけ人里離れた場所に放し、その個体数が減少しないように尽力しているとのことです。

今回の福島での原発に関することでもそうですが、私たちの”日常”とは自分たちの及びもつかない場所で様々な微妙なバランスの上に成り立っているものであるのだとしみじみと考えさせられてしまいました。
”因果応報”というと、現代では「悪いことをしたら報いがある」という風にネガティブな言葉として捉えられがちですが、本来は「善因善果、悪因悪果」というポジティブとネガティブの両面を含んだ言葉でした。

私は「自分たちの及びもつかない場所で」と書きましたが、果たして本当にそうだったのでしょうか?
本当は私たちはそういった現代社会のいびつさを具体的にではなくても漠然と既に感じていたのに、ただそこから目を背けてしまっていたのではないでしょうか。それが判っていたからこそ心の底では悪因悪果がいつか我が身に降りかかるのを恐れて何となく居心地の悪さを感じていたのでしょう。

このような”今”だからこそ自分たちの足元をしっかりと見つめ直し、例え小さなことからでも”悪因悪果”ではなく”善因善果”の種を蒔いていくのが私たちひいてはその子供たちにとって一番大事なことなのでしょうね。



きりん堂鍼灸治療院
http://kirindoh-harikyu.holy.jp/
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